一般社団法人日本TDM学会

理事長挨拶

理事長挨拶

(一社)日本TDM学会理事長 菅原 満

新型コロナウイルス感染症の収束が未だ見通せない中で、感染拡大の防止策を講じながら業務や研究活動の継続にご尽力されている皆様に敬意を表すとともに感謝申し上げます。このたび、一般社団法人日本TDM学会理事長を拝命いたしました。会員の皆様と本学会および医療の発展に寄与できるよう努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。

さて、本会は2016年に法人化し、定款にもありますように、その目的を「TDM(Therapeutic Drug Monitoring)に関する学理及びその応用についての研究発表、知識・技術の交換、会員相互及び内外の関連学協会等との連携協力を行うことにより、TDMの進歩及び普及を図り、もって科学技術の発展と医療・社会に貢献する。」としています。この目的を達成するための事業として、学術大会等の開催や機関誌「TDM研究」の発行、関係団体と協同してのTDMガイドラインの作成などの活動を行っています。最近は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、活動に制限をきたすことも多いのですが、皆さまのご尽力とご協力をいただき、工夫を凝らしながら事業を継続することができています。誠にありがとうございます。 学術大会やセミナーはオンライン開催やハイブリッド開催をうまく活用しながら開催されています。本会の目的にあるTDMの進歩・普及や科学技術の発展と医療・社会への貢献を進めるには、TDM研究の利点である科学的根拠を論文として示すことも重要です。ぜひ会員の皆様からの会誌「TDM研究」への積極的な投稿をお願いいたします。

今後はウィズコロナ、ポストコロナを見据えた研究活動や学会のあり方も考えていく必要があるかと思いますが、これまでと同様に、TDMガイドラインの策定と継続的な改訂、国際交流、TDMのquality control、診療報酬への対応、次代を担う研究者の育成なども重要な課題かと思います。皆様におかれましては、引き続きご指導ご鞭撻とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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