一般社団法人日本TDM学会

理事長挨拶

理事長挨拶

本邦におけるTDMの進歩及び普及のために
(一社)日本TDM学会理事長 栄田敏之

2020年7月29日の理事会にて、一般社団法人日本TDM学会理事長を拝命いたしました。本学会の会員の皆様、また日本の医療の発展のために尽力できる機会をいただきましたことに感謝するとともに決意を新たにしているところです。

ご承知のように、1981年の医療法改正による特定薬剤治療管理料の新設などを背景として、1987年、本学会は設立されました。本学会は、1984年に設立されたTDM研究会を前身としており、既に30年以上が経過いたしました。本学会は、TDMに関する学理及びその応用についての研究発表、知識・技術の交換、会員相互及び内外の関連学協会等との連携協力を行うことにより、TDMの進歩及び普及を図り、もって科学技術の発展と医療・社会に貢献することを目的としております。この目的を達成するために、学術大会を毎年開催するとともに、機関誌「TDM研究」を定期的に発行し、各種セミナーの開催等、さまざまな活動を続けてまいりました。これまで本学会の発展に貢献してこられた先輩の先生方のおかげさまをもちまして、2020年4月現在、会員数は約800名となりました。本学会が行うべき事業の社会的な重要性を鑑み、2016年4月1日付で一般社団法人化を行い、同年5月28日付でそれまでの任意団体を解散したことについては、ご存じのことと思いますが、喫緊の課題としては、TDMガイドラインの策定と継続的な改訂、国際交流、TDMのquality control、後進の育成、診療報酬の要望などが重要と認識しております。 

新型コロナウイルスによる感染が再燃し、連日、非常に多くの新規感染者が確認されています。感染者の治療、感染症の拡大抑制にご尽力されている医療従事者の先生方に敬意を表すとともに深謝申し上げます。今後の状況が不透明な中、「withコロナ」という新しい概念、あるいは生活様式が提唱されています。学会活動も例外ではなく、これまでとは異なる形式での社会貢献を考えなければなりません。会員の先生方のご協力なくして、本邦におけるTDMの進歩及び普及は成し得ないものと考えております。先生方におかれましては、本学会のさらなる発展のため、引き続き、どうぞ宜しくご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

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